Staff&Cast of 幻野映画

(スタッフ)

福間雄三(ふくま・ゆうぞう)=監督・脚本・編集
1951年、新潟県生まれ。高校時代から8ミリフイルムで短編映画を作る。作品に『朝・モチーフ・イメージ』67、『荒野』68、『赤い靴』76など。2002年にウェブサイト「ネット・リュミエール」を開設し、主に横浜の映画館の特集上映(深作欣二、黒澤明からゴダールまで)などで見た作品の批評を掲載する(約450本)。また、2007年3月に設立した幻野映画事務所では、映画『岡山の娘』08の製作に関わるとともに、記録・編集を担当。2009年7月には映画『遺書』(短編23分)、ドキュメンタリー映画『私の青空・終戦63』(92分)を完成させる。また、2010年4月に、福寿氏とともに「幻野映画プロジェクト」を正式に立ち上げ、2012年6月、長編劇映画第一回作品「女生徒・1936」を完成。

福寿祁久雄(ふくじゅ・きくお)=製作
1935年、横浜市西区生まれ。10代から映画興業に関わり、映画館「関内アカデミー劇場」「シネマ・ジャック&ベティ」「横浜日劇」などで50年間支配人を務めたほか、自ら映画を企画し出演もしている。「映画は上映されて完成する」を持論に実践してきた者だけが持つ映画論を展開する。1995年横浜文化賞受賞。

櫻井陽一(さくらい・よういち)=プロデューサー
1955年、東京都生まれ。学生時代、にっかつ撮影所でのアルバイトからそのまま映画界入り。児童映画などの制作を皮切りに、美術監督故木村威夫のもと、美術スタッフとしても活躍。鈴木清順、故黒木和雄、柳町光男、故相米慎二、根岸吉太郎など多くの監督作品を経験する。近年では、緒方篤監督作『脇役物語』、山田火砂子監督作『大地の詩』のライン・プロデューサーを務める。

根岸憲一(ねぎし・けんいち)=撮影
1959年、東京都生まれ。日本映画撮影監督協会所属。玉井正夫氏(溝口健二、成瀬巳喜男監督らの撮影監督)の「88光映」に修行に入る、川上皓一・篠田昇に師事。主な作品:「地獄の警備員」(黒沢清 監督)、「ファンキーモンキーティーチャー4」(吉岡誠 監督)、「島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん」(島田洋七 監督)、「失恋殺人」(窪田将治 監督)、「ALLDAYS二丁目の朝日」(村上賢司 監督)、「歓待」深田晃司 監督(22年度東京国際映画祭作品賞受賞)、「ファイティングおかん」前田直樹 監督(コスタリカ国際映画祭Best International Feature"を受賞)など。平成24年度東京国際映画祭でキャノンEOS セミナーの講演、日本映画学校で臨時講師などの活動も行っている。


THOMAS TAKAMURA=照明
1962年、静岡生まれ。1985年共同テレビ照明部に入社、87年よりフリーランス の照明スタッフとして映画・テレビ・コマーシャル・ドキュメンタリーなどを手がける。94年に照明技師として初の作品で ある三菱電機の企業PR?作品で同年企業作品部門最優秀照明賞受賞。1995年より渡米しロサンゼルスでプロダクションマネジメントを学び98年にCM BID社を設立。一方でハリウッド映画の照明スタッフとしてもその実力を認められ、日本人照明部としては史上初のユニオンメン バー(LOCAL728)となる。

原將人(はら・まさと)=音楽・ピアノ演奏
1950年東京都生まれ。映画監督/シナリオ・撮影・作詞作曲・編集。
麻布高校在学中に映画「おかしさに彩られた悲しみのバラード」で東京フィルムフェスティバルグランプリ、ATG賞を同時受賞。当時から、福間監督とは友人で、共に全国高校映画祭などを主催する。今回は、「岡山の娘」の上映をきっかけに再会し、編集の情報交換などしながら、音楽を担当することになる。
1997年初の商業映画「二十世紀ノスタルジア」で日本監督協会新人賞を受賞。歴史的仮名遣ひによる映像短歌『万葉律』を展開中。ユーストリームによるシナリオ作り完全生中継に挑戦 代表作『初国知所之天皇』8ミリオリジナルによる5時間半ライブ展開中。最新劇映画『あなたにゐてほしい』公開準備中。

高野浩一(たかの・こういち)=音楽・リコーダー演奏
1956年、東京生まれ。中学時代に指揮者・小澤征爾に憧れ、音楽を志す。高校時代には吹奏楽部に所属し、大学に入ってからは合唱を始め、卒業後、1979年、合唱団「コダーイ」に入団(1981年から3回のハンガリー演奏旅行に参加)。また、1987年からはリコーダーグループ「アンサンブル・ドゥ・ファミーユ」のメンバーとなるなど、活発な音楽活動を続ける。2009年には、友人でもあった福間監督に依頼され、短篇映画『遺書』に、リコーダーによる古典曲からの編曲演奏曲を提供、さらに、同年、同監督作品の、ドキュメンタリー映画『私の青空・終戦63』の音楽を担当する。逗子在住、幻野映画プロジェクトの一員である。

田邊茂男(たなべ・しげお)=録音、音響編集、整音
1975年横須賀生まれ。1998年、日本映画学校(現 日本映画大学)入学。2年目より映像科細野辰興ゼミを専攻。卒業後、数々の映像の現場を経験する。
2009年、映画『失恋殺人』(窪田将治監督)”で録音技師として初の参加。
2010年、映画『クレイジズム』(窪田監督)の録音を担当。自主性を重んじる映画制作現場を体験する。2012年、映画『僕の中の男の娘(コ)(窪田監督)の撮影に参加し、『女生徒・1936』に引き続き、録音、音響編集、整音を担当する。映画制作の活動の他、自身の所属するバンド“センシティブ ナット”のドラムヴォーカルを担当。現在2013年初春の発表に向けて初のアルバムレコーディングに取りかかっている。好きな映画監督はチャールズ・チャップリン、窪田将治、福間雄三。「最終的に作品が観客に届くまでに重要な事は何かが始まった事を絶やさない事だと思う。今回、『女生徒1936』が完成するまでにあった様々な出来事は、撮影時から常にあった“希望の光”によって常に前を向く事を忘れさせなかった事と感じている。」

貴島貴也(きじま・たかや)=ヘアメイク
1975年東京生まれ。1998年、ヘアメイク事務所でアシスタントを経て独立。内田けんじ(『運命じゃない人』)、廣末哲万、熊坂出、江川達也、小中和哉、イ・ミンチョル、熊切和嘉(『BUNGOの 魔術』)など多くの監督作品でヘアメイクを担当。他 TV・CM(エプソン、グリコ、キリン、大日本製薬、他)、ミュージックビデオ(DJOZMA、マキシマムザホルモン、ゴスペラーズ、AKB48、他)、ライブ(モーニング娘、谷村新司、バード、他)、ファッションショー(東京ガールズアワード、東京ガールズコレクション、ミューゼドゥウジ、シェル、他)、海外雑誌、広告など幅広く活躍。近年では TVドラマ『うたの家〜歌人・河野裕子とその家族』、TVドラマ『孤独のグルメ』AKB48のCM、PVのヘアメイクを務める。「今回のポイントは なるべくメイク感を出さないようにしました。 その人自身が綺麗な様に、作為を感じない様にするのを意識しました。」

佐藤真澄(さとうますみ)=衣裳 
(株)ケイプランニング所属 (着付スタイリスト・映像衣裳)
着付けスクールの講師~七五三・成人式・婚礼等セレモニーの着付師を経てカタログや雑誌など広告関連のスタイリストとなる。現在はTV-ドラマや映画などの映像で衣裳を担当する。映画『東京少女』(2008)、読売テレビ開局50周年記念番組「情熱人 松方幸次郎」(2009)、映画『BALLAD 名もなき恋のうた』(2009)、映画『大地の詩』(2011)など多数。

(キャスト)
柴田美帆(しばた・みほ)・二役
=木村咲子(燈籠)、小西葉子(待つ)
1987年、栃木県生まれ。池袋ミュージカル学院卒業。ドキュメンタリー映画『ムーランルージュの青春』(2011)に踊り子役で出演後、2011年6月に監督と面接し、「燈籠」の咲子、「待つ」の葉子役に決定する。本来の持ち味である、現代的な明るさと活発さとは違う、孤独なヒロイン役に初挑戦である。長編映画は、初出演・初主演となる。戸惑うこともあったようだが、意欲的に取り組む。圧巻は「燈籠」の交番シーンである。この映画出演を機会に、さらなる飛躍が期待される。

川原崎未奈(かわらさき・みな)・二役
=中沢佳子(女生徒)/芹沢智子(きりぎりす)
1991年、滋賀県生まれ。2011年3月のキャスト募集に応募、太宰の原作を読んで、「女生徒」の佳子役を希望する。さらに6月、監督の要請で、「きりぎりす」の智子役も演じることになった。長編映画には初出演、初主演となる。この二役を静かに演じわけながらも、芯の強さと大胆さも見せる。また、彼女の自然に語る声が、観客の多くを魅了することだろう。現在、大学の心理学科に在籍、勉学を第一に優先させながら、次回作にも意欲を燃やす。

真砂豪(まさご・たけし)=芹沢淳(きりぎりす)
1972年、 岡山県まれ。『岡山の娘』(福間健二監督作品)、『世界グッドモーニング』(廣原暁監督作品)、『遺書』(福間雄三監督作品)、『ひかりのおと』(山崎樹一郎監督作品)など自主制作映画に多数出演。現テレビや映像作品に積極的に参加をしている。横浜市在住、幻野映画プロジェクトの一員である。



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